ヤンキー王子とラブレッスン④【完】

ちょっとの間……。


かばんを抱きしめたまま、五十嵐くんのキスをボーっと見てた。


すると、そのうち、視線に気づいたのか……。


五十嵐くんは、あたしに気づいて、無機質な瞳をあたしに向けた。


もちろん……キスをしたままの状態で。


そのときの五十嵐くんの瞳の中には、なんの感情も浮かんでいなくて……。


あたしは、そのとき、はっきりと……。