ヤンキー王子とラブレッスン④【完】




初めて来た北星の屋上で。


「まずは、煌からの伝言だ」


玲央くんが、面倒くさそうに口を開く。


「ケータイも、校章も捨てろ。
以上だ」


「……っ。
そう……ですか……」


もちろん……。


あんなことをした女に……五十嵐くんが、追いすがるとは思えない。