形式的なお礼を口にするマネージャーさん。


でも、あたしのことを許していないことも、よく思っていないことも、よくわかる。


だって……。


「あの、さ。
カズのこと……。
考えてみて……くれないかな?」


かずくんに聞こえないところで、こんなことを言って……。


「あの……これ。
少ないんだけど。
受け取っておいて」


あたしに、分厚い封筒を握らせたから。