ヤンキー王子とラブレッスン④【完】

どんな場面でも物怖じしない、強気な煌の声が乱れた。


「でも、べつに。
それを……。
オレが奪っても…いいんじゃね?」


かずくんは……。


制服のパンツのポケットに手を突っ込んで……。


「な?
心優」


ニヤッと不敵に笑うと……あたしに、一歩近寄った。


その瞬間……。


「心優っ」