そして迎えた……5月27日、水曜日……。


桜花女学院での合同授業。


たぶん、煌は……。


ううん、たぶんじゃなくて、きっと、煌は……。


朝、あたしを迎えに来てくれると思う。


だから、あたしは……。


「……え?
お嬢様。
まだ……6時前でございますよ?」


いつも優しく穏やかな運転手の高柳さんに、ものすごくびっくりされながら、朝早く学校に向かった。