「……え?
撮影……用……?」


「そ。
オレ……。
……って、まぁ、いいか。
こういうことは、一気にバラしたほうが面白いし、な」


意味のわからないひとり言を呟いて、かずくんはあたしの頭をポンポン叩いた。


「べつに、オレも鬼じゃないし?
言わないでいてやってもいいよ?」


「……え?」


「だーかーら。
煌に言わないでやってもいいって」


かずくんは、天使の笑顔で優しく笑う。