ヤンキー王子とラブレッスン④【完】

驚きすぎて、声なんてひと言も出せないあたし。


そんなあたしを冷たい瞳で見おろしながら、かずくんは言った。


「煌にもキスされたみたいだけど」


「…………」


「アイツ……知ってんの?
心優のファーストキスの相手が、オレだってこと」


「……っ」


「その様子じゃ、まだ知らないんだ?」


冷たい瞳を緩ませて、かずくんは妖艶にクスクス笑う。