ヤンキー王子とラブレッスン④【完】

あたしの手を引っ張って、このお化け屋敷から外に出ること。


だって、ほら。


そこに出口のマークだってあるよ。


怖くなったら……イヤになったら……。


そこから出てもいいんでしょ?


普通、お化け屋敷って、そんなところだよね?


そう思って……。


陰気な空気漂う暗い空間の中、五十嵐くんの顔を見あげると……。


五十嵐くんは、フッと笑って、あたしの顔から視線をそらした。