ヤンキー王子とラブレッスン④【完】

それよりも……どんどん暗くなってくる話を聞き続けるのが辛くなって、あたしは五十嵐くんのシャツの袖をツンツン引っ張った。


「ん?」


一瞬あたしを見おろし、すぐにあたしの肩を抱き寄せてくれる五十嵐くん。


それはとってもうれしいのだけど……。


でも、今、あたしがしてほしいことは……。


「ね……五十嵐くん?」


「ん?」


「なんか……。
もう……出ようよ……」