埃に追われて笑いながら、二人で掃除して。

所々、手直しして。

庭の草むしりなんかもやっちゃって。

誰も訪れない、山間にひっそりと建つ小さな一軒家で、愛する君との蜜月が始まる…

なんて、甘かったよネ。
ハイ。

結構、人来るよ?
どーなってンだ。

ドコで聞きつけたのか、蒼龍が来た。

そりゃもううさぎにベッタリで泣きそーになったが、庭に温泉を作ってくれたので、許す。

白蛇と名乗る、フジコちゃん(偽)がやって来た時は、驚いた。

俺の顔を見るなり、


「愛の化身や!
だはははははっ!!」


と爆笑したトコロを見ると、薫とも知り合いなのかも知れない。

どんな関係なのか、気になっていたりする。