僕らは生まれたその時

まず最初に


【可能性】


を手にしていた

それはひどく曖昧で
けれどまばゆくて
ゆえに不安を掻き立て
なのに愛しいものだから


僕らは声を張り上げて
必死に手を握りしめていたんだ