「はい」
途中の駅で降りてベンチに座る私に、黒崎くんはお水を買ってきてくれた。
「ありがとう」
両手で受け取って見上げると、黒崎くんはなぜかバツの悪い顔。
「……あの、ありがとう」
「今聞いたけど」
「だって……!」
なにも答えてくれないし。
そんな顔される意味がわからないし!
「面倒なことに巻き込まれたなーって、思った?」
「俺が巻き込まれに行ったようなもんだけど」
どうやらそれは違ったらしく、少し不機嫌になってしまった。
黒崎くんって、イマイチ掴めない。
どうしたらいいか分からなくて、とりあえずもらったお水を飲んだ。

