「副長はん!天王山や!天王山に敗残兵が流れとる!おそらく、切腹するつもりや!」 「天王山でか…。今、近藤さん達はお偉いさんとこに行ってるし、斎藤達も辺りに散ってるし…。動けるのは此処にいる奴らだけか」 土方は顎に手を当てると、口角を持ち上げた。 自信ありげな余裕な笑みだ。 「山崎、他の奴らにこのことを伝えろ。望月を含めたお前らは俺と長州の奴らを引っ捕らえに行くぞ!切腹を許すな!」 「「「「「おうっ!」」」」」 その掛け声と同時に全員で駆け出した。