「だがな、山南さん…」



「それに、私はもちろん、総司に平助が出れませんし、戦力は多い方が良いかと」



今回は体調の悪い沖田と池田屋の時に怪我をした藤堂、以前左腕を怪我し、刀が握れなくなった山南が出ない。



かと言って、戦力が足りないという訳でもなかった。



しかし、先程の山南の言葉にはいつまでもこんな喧嘩をしている場合ではないと言う念も込められているように感じる。



それを感じた土方は溜息を吐いた。



「…望月もついて来い。だが、監視役で山崎と各務をつけるぞ。良いな?」



ようやく折れた土方の言葉に妃絽は頷いた。




そして、新選組と共に出陣した。