一人、部屋に残された土方は小さく息を吐く。 「今回の奴らは少し手強いだろうが、山崎がいるから大丈夫だよな…」 土方は入隊したばかりの妃絽に任務を与えたことを些か心配だった。 それでも、山崎もいるし、妃絽は一応刀(竹刀)が使える。 もしもの事態に陥っても異常はないと考えていた。 しかし、土方は後にその考えが浅はかだったということを後悔することになる――。