「はあっ!?」 妃絽は素っ頓狂な声を発し、引き攣る顔を目の前にいる土方に向けた。 『島原に詰め、浪士の行動を探れ』 この部屋に来てすぐ、土方が彼女に言った言葉である。 島原は京の都にある色街で、酒を呑む為に多くの浪士が集まる場所。 土方はそこに妃絽を送り入れ、浪士の行動を探ろうとしていた。 ちなみに、島原には彼女の他に山崎も共に潜入する。