無関心とは言え、妃絽は土方直属の監察方に所属している。 よって、彼と関わらないのは皆無に近い。 「妃絽、凄い顔になってるで」 「うん、ひょっとこみたいな顔になってる」 「うるさい。それ程、私は行くのが嫌なんだよ」 「「(自分の部屋でもあるのに…)」」 山崎と夏樹は密かに同じことを心の中で突っ込んでいた。 「でも、行くしかないか」 嫌にながらも立ち上がり、妃絽は山崎と共に自室でもある土方の部屋に向かった。