「お呼びでっか?」 関西弁を操るこれまた色白の美青年だ。 「コイツを今日から監察方に入れる。色々と教えてやってくれ」 「はいよ。俺は山崎烝や、よろしゅうな」 青年――、山崎は土方から妃絽に視線を移すと、ニコッと人懐っこそうな笑みを向けて来た。 「望月妃絽、よろしく」 「えらい別嬪さんやな。それより、隊について簡単に説明するで。監察方は副長はんの直属の隊やさかい、主に副長はんの命で動くのが当たり前や」 「簡単に言うと、パシリみたいなモノか」 妃絽は勝手に自己解析すると、頷いていた。