「俺が見た限り、お前はおおっぴらに動くよりも裏でコツコツやる方が好きだろ?」
「………」
図星だった。
妃絽はおおっぴらに動くよりも裏でコツコツ動く方が好きだった。
しかし、実際は端正な容姿のせいで、おおっぴらに出ることが多かった。
妃絽は他人に見透かされたみたいで腹が立ったが、彼の言葉に小さく頷いた。
そんな妃絽の反応に土方はしたり顔をする。
「人には向き不向きがある。俺はお前には監察方が合うと思ったから、そう決めた。異論は?」
「ない」
「なら、良い。――山崎」
土方は妃絽の即答に口角を持ち上げると、山崎という人物を呼んだ。
すると、天井の板が外れ、一人の青年が静かに床に降り立った。



