そして、新選組の面々は瞬時に認識した。



妃絽は色んな意味で危険人物だと。



「はいはい、着替えるから出て行って。あと、それは放置で良いから」



妃絽は着物を着替える為に彼らを外に追いやる。



そして、地面に突っ伏す夏樹を指差すと、障子を閉めた。



「怖い女でしょう…、あいつ」



飛び蹴りを食らい、今まで突っ伏していたはずの夏樹は井上の隣に立っていた。



いつの間に復活したのやら…。



「敵には回したくねぇな…」



そんな夏樹の言葉にアッパーを食らった原田が顎を摩りながら賛同すると、他の皆も頷いていた。