「お前はまた余計なことを…。少し黙れ!ハゲ!」



妃絽は怒りを露にしたまま、地面に突っ伏す夏樹を見下していた。



ふと後ろから視線を感じ、振り返った。



そこには唖然とする新選組の面々がいる。



そんな彼らに妃絽は青筋付きの満面の黒い笑みを向けた。



「未来のことはあまり詮索しない方が身の為です。こうはなりたくないでしょ?」



妃絽は足元に突っ伏す夏樹を指差しながら、そう言った。



新選組の面々は何も言い返すことなく、首を縦に振った。



泣く子も黙る新選組幹部を殴り、友人を手加減なしに蹴り飛ばす…。



逆らわない方が安全だと感じたからだ。