三人共、再び呆気を取られていた。 「じゃあ、その格好は未来のモノか?」 美丈夫の問いに妃絽は頷く。 「なら、信じるしか無いな。そんな格好と空から降って来た所を見たら、未来から来たというのは頷ける」 ようやく彼らは納得してくれたようだ。 妃絽は小さく息を吐いた。 「身のうちは分かっただろ。もう良い?」 「ああ、もう用は済んだが…」 「じゃあ、出て行く」 妃絽は夏樹の襟首を掴むと、引きずりながら出て行こうとする。