そこには既に炭火が焚かれたコンロが用意されている。 野菜などが持って来られたことにより、バーベキューが開始された。 次々焼かれて行く食材を妃絽はトングを持ったまま、ただ見つめていた。 「妃絽姉ちゃん!肉、肉が焦げてる!!」 「えっ?ぎゃー!」 妃絽は慌てる子供達の声で我に返ると、火が燃え移っている肉が目に入った。 火が燃え移った肉を急いでトングで取るが、それは既に真っ黒になり、肉とは言えるモノではなかった。