揺れる水面 映る月影は何処から



時の都に着き、キッチンに買って来たモノを運ぶと、その場にいた皆は笑顔で出迎えてくれる。



「よし!材料も届いたし、庭でバーベキューするぞ」



齋の言葉に子供達ははしゃぎ、飛び跳ねた。



「妃絽、繭。下準備の手伝いをしてちょうだい」



施設の食事を担当している若菜が妃絽に声をかけて来た。




ぼうっとしていた妃絽だったが繭に肩を叩かれ、正気に戻った。



「う、うん」



妃絽は繭と共に若菜の手伝いを始めた。



三人でやったおかげですぐに野菜などの下準備が終わり、それらを庭に運んだ。