「何故、お前達は空から降って来た?」 妃絽達が答えないうちに新たな質問が出された。 しかし、その質問にも妃絽達は答えない。 「じゃあ、その奇っ怪な服装はなんだ?」 次の質問を出した時の美丈夫の声には次第に苛立ちが感じられた。 どんなに苛立とうが、妃絽は自分達のことを話す気は毛頭ない。 本当のことを話しても、信じてもらえるはずがない。 何も話さずに斬り殺されるのなら、それはそれで仕方ないと考えていたからだ。