「やっぱり、現代…」



現代に戻って来た翌日。



ふと妃絽と夏樹は娯楽室の中を見渡した。



フローリングの床にテレビ、エアコンにフカフカのソファー。



そして、手に握られている水色のスマートフォン。



幕末にはなかったモノを見れば見る程、此処が現代なのだと重い知らされる。



妃絽はスマートフォンの画面に触れた。




画面には確かに今日の日にちが映っており、メールの履歴をを見れば三日前の履歴があり、今日の履歴に飛んでいた。



毎日誰かしらとメールのやり取りをする妃絽が日にちが飛ぶというのは有り得なかった。



つまり、妃絽達は半年程幕末にいたにも関わらず、現代では二日しか経っていないということになる。