「何なんだ、あれは。とうとう馬鹿になったか?」 妃絽は頭を捻る。 そんな彼女の前に斎藤が現れた。 「どうした、望月?」 「斎藤さん。何か、三馬鹿が馬鹿なんだけど…」 「三馬鹿?ああ、藤堂達のことか。奴らが馬鹿なのはいつものことだ」 斎藤はばっさりと言い切ってしまった。 「意外に毒舌だね、斎藤さん」 「お前も人のことは言えんだろう。さっきもだが、いつも俺より毒舌だぞ」 妃絽はあまりの言い切りの良さに笑っていた。 しかし、斎藤に毒舌を指摘され、言葉では言い表せない程凄い顔になった。