「山崎、妃絽に知られねぇように近藤さんと事情を知ってる幹部、各務を至急此処に集めろ。話がある」 「あいよ」 決意が込められた眼差しを向けられた山崎はすぐ行動に移した。 僅かに開いた障子から夕日が部屋に入り込み、土方の顔を照らす。 彼は酷く哀しそうな顔をしていた。 そして、こう呟いた。 「ごめんな、妃絽…」 ――と。