大坂出身の彼は京にも詳しい為、相談するにはうってつけの人物だ。 妃絽と夏樹は早々に団子を食べ終え、土産の団子を持つと屯所へと引き上げた。 物陰から立ち去る二人を見つめる影が一つ。 「君はどんな決断をするのか見物ですね、望月妃絽」 それは足早に去って行ったはずの影時のモノだった。