すると、笑っていた妃絽の顔が真っ青になった。 「どうしたんや、妃絽?」 「足が痛い…」 妃絽は涙目になりながら、山崎に訴えた。 重荷がなくなったのかせいか、急に痛みが出て来たらしい。 痛みが出て、当たり前だ。 土方に突っ掛かる際、塞がっていた傷が開いてしまったのだから。 そんな妃絽を見て、室内は笑い声に包まれた。 その後、妃絽は二回目の縫合を山崎から受け、半泣きになっていた。