それを感じ取った土方が妃絽に掴みかかった途端、障子が勢いよく開いた。 「土方さんッ!」 沖田と原田が二人がかりで土方を妃絽から引き離した。 障子の所には状況が掴めない近藤、斎藤、永倉、藤堂がいた。 妃絽は後ろから夏樹と山崎に支えられている。 「あんたに私の何が分かるんだよ…」 「分からねぇな!何で、そんなに死にたがるのか俺には分からねぇよ!」 今度は妃絽が土方に掴みかかった。 動いたせいで寝間着の太股の部分に血が滲んだ。