「このエロ方!」 妃絽は土方を一発殴ろうとしたが、その拳は呆気なく彼に止められた。 「うるせぇよ。こうでもしねぇとお前は薬を飲まねぇだろう?」 「鎮痛薬なんかその場凌ぎじゃん…」 「その薬には化膿止めも入ってんだよ。何だ、お前は傷口が化膿して、死にたかったなんて言わねぇだろうな?」 土方は冗談で言ったつもりだった。 しかし、妃絽はその気だったらしく、バツが悪そうに視線をそらした。 「ふざけんなよ、てめぇ…ッ!」