夏樹は話す為に場所を移動し、土方達と向き合うように座った。



一度眠っている妃絽に視線を移すと、息を吐く。



「では、妃絽のことをお話しますね。…近藤さんは?」



「今、山崎が呼びに行ってる」



「済まん、遅れた」



夏樹と斎藤がそんな会話をしていると、近藤と山崎が部屋に入って来た。



話すべき人が全員揃った所で、夏樹は妃絽の過去を話し始めた。