「近藤さんは自室で待機してくれ。局長までいたら、騒ぎになっちまう」 そう言う土方だが、幹部が勢揃いしてる時点で既に隊士達はざわつき出していた。 そんな由々しき事態に気付いた原田が隊士達を落ち着かせる為に部屋を出て行った。 「総司、お前も部屋で寝てろ。体調悪いんだろ?」 「平気ですよ。俺よりも妃絽ちゃんを心配してください」 沖田は飄々とそう告げると、袖を襷で捲し上げた。 どうやら、彼は妃絽を押さえる側に回るつもりらしい。 土方は沖田を部屋に戻そうとしたが、それを諦めた。