「土方さん、今から捕えに向かうか?」 「いや、いい。今から行っても、忍びがついているし、おそらく捕まえらんねぇだろうな」 永倉の問いに土方は首を横に振った。 あれからだいぶ時が経っている為、追ったとしても、捕まえられる確率は低い。 取り越し苦労になるくらいだったら、急な事態に備えて屯所に待機するべきだと土方は考えたのだった。 すると、山崎は治療する為の道具を持って来た。 そして、妃絽の怪我の具合を詳しく診る。