また手を伸ばして、板を引っぱる。 「危ない!」 会長が叫んだ。 「え?」 私は木を引ききったときだった。 私を包むように抱き締めた会長。 その上にものが落ちる。 「ごめんなさい…」 ものが落ちなくなってから、私は呟いた。 「ちっちゃいんだから、無理するなよ」 無表情に会長が言った。