体育祭のときのことを思い返して、思わず呟く。 「会長は知らないだろうけど、前にも助けられたんだよね…」 1年の頃、入学したての私は学校で迷子になった。 その時に会長が、教室まで一緒に行ってくれた。 迷う素振りなんて、全くなかった。 記憶には自信があったのに、それよりも早く、会長は学校の造りを覚えていた。 「悔しかったなぁ…」 私が会長に対抗心を燃やしたのは、それからだった。 私は自分で笑った。 ばかなのかな…。