蓮と東京でけんかしたあとも毎日蓮から電話やメールがきていた。

 遥はずっと悩んでいた。

 連休も終わり学校が始まった。

 いつものようにバス停にむかった。

「おはよ〜、遥」

「おは」

 由香は遥の正面に立った。

「彼氏と話した?」

 遥は首を横に振った。

「まだ!」

「話すつもりあるの?」

「あるもん」

 バスの中でもずっと話していた。

「ちゃんと話なよ」

 学校に着き普段通りに講義を受けた。


 今日1日の講義も終わり帰ろうとした。

 誰かが大声で叫んだ。

「遥ぁ〜」

 振り返ると蓮がいた。

 遥は気まずくなって走りだした。

 すぐに蓮も走り出して遥に追いついた。

「遥、なんで電話でてくれないの?連休のことは気にしてないって」

 両手で遥の肩をつかんだ。

「もう1回きちんと話したい。俺もちゃんと気持ちの整理するから遥が気持ちが決まって話してもいいと思ったら電話して」

 蓮は車に乗って走りさった。

 5日間遥は必死に考えた。でも、考えれば考えるほど気持ちに整理がつかず苦しんだ。

 2週間がたち、蓮に電話した。

「すぐには答えは出せない。ごめんなさい」

「そうか。わかった。俺、ずっと遥のこと待ってるから」

 電話は切れた。

 本当は好きという気持ちがすごい強かった。喉もとまで出かけていた。思わずのみこんでしまった。

(ちゃんと伝えなきゃいけないのに不安があって言えなかった…)

 遥はその場で泣き崩れた。