約束の時間がすぎたのに誰も来ない。

 雨の降る中ずっと待っていた。

 帰ろと思った時ケイタイがなった。

「( ゚∇^)] モシモシ」

「ごめん!遅くなっちゃった」

「待たせちゃまずいと思ってそのまま来たんだ」

 遥がキョロキョロと見渡すとトラックが止まっていた。

「白のトラックが見えるしょ!こっちきて乗って」

 遥は心の中で怒りながら

「友達から預かってきたものを渡すだけだからいいです」

 それもそのはず遥は初対面の相手を1時間も待っていたのだから。

「少し待たせちゃったから飯でもおごるよ。遅れないように行くとか言ってすげ〜遅れたし。マジ、ごめん」

 マジうざいって思いながらも友達の友達だしって思い、遥はほほ笑んだ。

「じゃあ、少しだけですよ。そっちに行きますね」

 トラックの横に立つと窓が開いた。

「乗って!」

 遥はトラックに乗り込んだ。

 運転席には長身のカッコいい茶髪の人がいた。

「はじめまして!これ、友達から預かったものです」

「サンキュ〜!俺、蓮ね。遥ちゃんだよね?飯、いこ。仕事いそがしくて昼から何も食べてないんだ。何でも食べれる?」

「辛いもの以外なら大丈夫です」

 蓮の行きつけの洋風居酒屋に行った。