「ちょ、ちょっと!!
急に手握らないでよ、びっくりしたじゃん…」

「上見てぼ〜としてるからさ、どうしたんだろーて心配になって。」

「いや、なんか、今…」

「てかお前、見た目寒すぎっ!!
どーしたの、なんでそんなに薄着な訳?!」

「ひ、昼間暖かかったでしょ!?
…だからさ、油断して…」

「…お前って、ほんとにあほの子だね。」


 なんだよそれ!!と反抗しようとしたら、大きな体ががばぁっと私の身体に覆いかぶさってきて。
 いきなりで抵抗もできなかった私の身体を、彼は自分の上着の中に入れてくれた。