「その女性を守り、捕らえられた女性を確認したら、通報する。
了解した。
合流場所は?」


…わー、なんかカッケー。
ゴミ箱入ってンのにこんなカッケー人、アンタしかいねぇわ。


「茶の間でイイんじゃね?」


薫が景時に声をかける。
やはり彼も水原の目は見ない。


「んじゃ、いっちょやっちゃう?
うさぎは祥子ちゃんの確保優先で、裏口から…

あら?
うさちゃんは?」


景時が焦って辺りを見回すが、うさぎは見当たらない。

申し訳なさそうに、小鞠がそっと手を挙げた。


「あのー…
もう、走って行っちゃった。
ゴメン。
止めようとしたンだケド、その…咳き込んでて…」