私が驚いて目を見開いてると

ゲーム男は笑っていなかった



それでも私はまだ驚いていて、ゲーム男をじぃーーっと見続けていた

いや、見続けてしまっていた




「なんだよ…」


見つめすぎたせいか、ゲーム男が少し機嫌悪そうにしていた



「…笑った顔…」


「は?」


「笑顔のが良い…そんな顔してるより」



「え?」



「笑った顔、すごく良いと思う」



「は?!」



……少し経ったぐらいだろうか

私はこの変な空気に気がついた




何も言葉を発しないゲーム男が目の前にいる


おまけにゲーム男の綺麗な目が、かなり見開いている




ん?私なんか言ったっけ



"笑ったら……"





…………………………やっちまった


思わず言葉になってしまったのか…