ドンッ
いきなり俺の机を叩いて
「お前!どーなってんだ!?」
「えっ…?何が?」
興奮ぎみの風磨が聞いてくる。
教室に戻るなり、これは何だ…?
俺は訳が分からないって言うよーな顔
をすると、
「はぁー。分かってないのかよ。」
ため息つかれた。
なんだよ…
ますます意味わかんねぇし。
俺は痺れをきかせたように
「だから、何が?」
ときくと、
「美奈ちゃんとお前。噂になってんぞ」
「はっ!?何で?」
「お前、思い当たることはないか?」
思い当たること……?
ん~……
もしかして…!!!
「頭撫でた…とか?」
「…それだよ。んで、学校中がその噂で
 持ちきり!!」
「…何だよ、それ。面倒くせぇ」
「おまっ…!!!誤解とく気ねぇのかよ!」
「だから、面倒くせぇっつてんの」
「はぁー。まぁ、いいや。俺はこれ以上
 こじれるのは困るってことを言いたい」
「…分かってる」
「分かってるならいいや!宿題やった?」
「おぅ。やったけど」
「流石、陸斗!!!…」
「見せねぇから…」
「ぇえええ!」