「とりあえず!!!まぁ、…なんやかやして
 デートとか、誘えよ!これが、一番
 距離が縮まるんだぞ!?」
「…んな簡単にいくもんじゃねぇだろ」
第一、向こうは好きな奴いるんだぞ?
断るに決まってんじゃねぇーか。
…何考えてんだ、コイツ。
「ハイハイハイッ!考えてる暇はない!
 思い立ったら、すぐ行動。メールは?」
「…おっおい!」
ケータイ盗まれた!
「えーっと…日曜日暇?っと」
…………はぁああああっ!?
「おっお前…まさか…っ!?」
すると、風磨はニコッと笑って
「うん!送信したよ?」
とか言った……。
俺はもう終わりだ…。
「いや~俺のスピードにはかないっこねぇ よな?ギャハハハ」
「………」
今は悪魔の声に聞こえる…。
慣れた手つきでメールを送信って…
悪気ありすぎだろ……
…これで、もう、失恋………
♪♪~♪♪
「おっ?来たのか!?」
「…お前は触れるな!」
間一髪でケータイを奪い返した。