それを聞いた璢美苓は面食らったように目を見開く
だが獅蛇は分かっていたようで下を向いて笑っている
「無理だ、妾は死ぬ。それにそなたには酷いことをした、絶対に許されないことを、な」
「とどめは刺してないから大丈夫よ......朔が隣にいないことだけが私にとっては事実で現実」
「誰が朔を殺したかなんてどうでもいいの.........それにあなたといて楽しい時を過ごしていけば、あなたのことを忘れるかもしれないし?」
なんと寛容な心、璢美苓は感服した
「一緒に居て、くれるのか」
「ええ、みんな」
と血を流している顔で微笑む
美しい、な
「大丈夫よ、私と獅蛇の妖力を注げばもとに戻るわ」
「は!?アタシもかよ、」
と面倒くさそうな表情でみる
「当たり前よ、私より獅蛇の方が元気なんだから」
当然と言い放つ十六夜にへーい、と小さい声で返事をした

