やはり璢美苓は一人ではなく、荒れ地を覆いつくすほどの妖怪を従えていた だが十六夜はその半分を一人で倒したが すでに息が切れていた 斬っても斬ってもわいてくる妖怪にさすがの十六夜も苦戦を強いられていた 「ふむ、これだけいてもまだ戦えるか。体力だけは健在か」 璢美苓はというと一向に戦おうとする気配がなく高みの見物といったところだ 十六夜は尚、敵を倒していく だが十六夜が疲れてきているため妖怪はひっきりなしに襲ってくる だが、そろそろ限界だ 目の前が霞んでいく―――