大丈夫だから、と軽く流して あまり騒がしくないところに行って座ってすぐに気になってることを聞いた




「十六夜さん、あの女のひとだれなの?」


十六夜さんは話そうか話すまいか迷ってるみたいだけど退くつもりはない

十六夜さんをあんな目に合わせたやつをしらないなんて嫌だもん

何も言わなかったら心配させたくないとか言ってそのままにする可能性大きいし


俺の目を見ていた十六夜さんは観念したかのように口を開く




「この前の妖怪は璢美苓、ていうの」


りゅう、びれい?




「何者?」




十六夜さんは一呼吸以上置いて衝撃の事実を打ち明けた








璢美苓はね、私の弟を殺した妖怪なの