十六夜が居ないということで獅蛇に送ってもらっている琉威たち。当然、何でアタシがと散々文句を言っていたが



繁華街を獅蛇が先に歩いて琉威たちが後ろを歩いている。獅蛇の目に入ったのは道に座り込んでいる老婆


何やらちゃらちゃらした男たちに言われているようだ



"おいばーさん。痛ぇな"


"どーしてくれんだよぉ?治療代請求しちゃうかもよ?"



少し距離があったが妖怪の獅蛇には充分聞こえていた。後ろで琉威たちはその光景に困惑していた



「晴樹。おばあちゃん危ないよ…」


隣の晴樹を見上げる優希だが晴樹もあれには腹を立てていた



どんどん近くなっていく老婆に獅蛇がさりげなく近づいて長く黒い羽織りを後ろ手にバッと上げて老婆の目線に合わせて屈んだ