「乗らないの?」


「うん、湖はものすごく大きいみたいなんだけどはっきりとした場所は分からないから、よく探さないといけないの」


「そうなんだ、」



「大蛇~」


本家の裏に隠れていたのか、巨体の身体をくねらせて地響きを鳴らして出てきた



「みんなを乗せてくれる?」


すると黄色い目を光らせて、舌を素早く出したり引っ込めたりして地面に体を預けた


「乗ってね」


久しぶりに見るとやっぱり怖いよ


普通の蛇でさえ怖いのにこんな大きい大蛇に乗るなんて…


「うわ、久しぶりだな」

「この感触......」

「やっぱり怖いね...」

「また世話になるな」


みんな口々に言いながら乗ると大蛇は身体を起こして飛び始めた


その横を十六夜さんも飛んでる



あっという間に本家は遠くなって風に乗り始めた