百鬼夜行と暴走族 弍



心で諦めた、

その時――


ドカンッ


障子が開く音がした

「ってめぇは!!」


天堂の声がしたと思ったら香弦が上から消えていた




「大丈夫か!?」

裸に近い十六夜を抱き起こし、着流しを着せて自分の着ていた羽織を脱ぎ、十六夜に掛けた


そして力いっぱい、痛いくらいに十六夜を抱き締めた



「もう安心しろ大丈夫じゃ......遅くなって悪かった」


天堂の胸に頭を預け弱くふるふると横に振る


「ワシんとこのだな......己の欲にまみれて、自業自得じゃ」


十六夜のせいじゃねぇ、と頭と背中を撫でる


十六夜の身体から力が抜けていく